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 地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
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地球緑化クラブ~「5つ」の約束~

  • 1. 地球緑化クラブは非営利団体です。
  • 2. 現場をいちばんに考えます。
  • 3. 現地の人との関係を大切にします。
  • 4. 持続可能な活動を目指します。
  • 5. 技術向上を常に心がけます。

その7 砂漠緑化の可能性

7-1、砂漠緑化への疑問

 砂漠緑化と聞いて、人は砂ばかりのところに木を植え、そこを緑の世界つまり森に変えることと思う。しかし、草さえ育たないのが砂漠である。どうして木を植えて育つのだろうか。砂漠緑化についての疑問がここにある。
 また、「砂漠緑化は自然破壊である」という意見もある。つまり、砂ばかりの世界も自然の生態系のひとつで、人工的に緑化するというのは、そうした自然にできている生態系を壊すことになる。砂漠は砂漠でよいという主張が起こる。

7-2、緑化できる砂漠、緑化すべき砂漠

 砂漠化土地(人間活動などにより土地の劣化がおき(砂漠化)、砂漠に類似した状態=沙地)を含めて砂漠とすると、砂漠にも厳しさがいろいろとあり、最も緩やかなのが砂漠化土地である。砂漠化土地が最も緑化しやすく、総じて砂漠は緑化が困難または不可能となる。砂漠緑化というとき、どこでも緑化できるのではなく、緑化が可能な砂漠化土地あるいは半乾燥地・半湿潤地が対象になっている。
 つまり砂漠緑化というのは、砂漠のような強く乾燥した土地をを対象としているのではなく、半乾燥・半湿潤地などでおもに人間活動により砂漠化した沙地のような荒地の緑化を意味する。人為的に砂漠化した土地(沙地)を元に近い状態に戻すのが砂漠緑化で、自然の生態系を無視した活動とはいえない。

7-3、クブチ砂漠東北部(地球緑化クラブ活動地周辺)の状態

 ここは半乾燥地、典型草原から荒漠草原への推移帯、そして年降水量300ミリ等値線付近の半砂漠となる。クブチ砂漠と呼ばれるが、その東北部は半砂漠、半乾燥地といえる。いわば砂漠になりきっていないところ。

その8 草原の再生

 日本人は砂漠化土地をどのように緑化するについて、偏った考え方をしていないか。つまり、緑化とは木を植え、森を作ることとする固定観念があるように思える。日本は温暖で雨が多く、比較的簡単に森がつくれる。日本の湿潤な気候は高木の集団である森を養うことができる。この感覚がしみついているから、どうしても緑化というと木を植えることを思い浮かべてしまう。
 裸地区、草本区、低木区の3つの区をつくって、こうした植被の違いが蒸発散などにどう影響するかを調べた実験がある。

 植物活動期および年間通しての蒸発量(裸地区を1とした場合)   
   裸 地 区  草 本 区  低 木 区
 植物活動期の蒸発散量  1 1.6 2.9
 年間通しての蒸発散量  1 1.2 1.9
資料:林業試験場報告303号

 いずれも水の消費量は低木区が最も多い。このため低木区の土壌中の水分は最も少なく、むしろ裸地区のほうが多い。株の大きい高木であればなおさら水を消費し、土壌中にたくさんの水分があることを要求される。
 水が少ない乾燥地で森を作ることには無理がある。乾燥地での緑化はより水の消費が少ない草原作りが原点であり、それが最も自然に近い。水の供給が保障されるところだけに樹林を作ることができる。中国北方の緑化は樹林造成を考える前に、草原づくりを視点に入れることが必要で、それが原風景の再生でもある。そして、その草原で適切な牧畜が行なわれること、これが人間と自然が共存できる土地利用である。
 草は抵抗力が弱くうまく育たないかもしれない。しかし、低木は厳しい環境に強い。環境にあわせ、荒地や風に耐える低木を植え、これに保護の役目をさせて草を育てる。こうした段階をふむ草原再生法が考えられる。

その9 草方格による緑化

 内蒙古から甘粛省に通じる包蘭線の鉄道を、砂の移動による埋没から防ぐために生まれた砂地植栽技術。麦わらを10~15センチの高さと幅で1×1メートルの格子状に埋め込むことで、砂の移動をとめることができる。砂が動かなければそこで植物が育つ。砂地で植物が育たないのは、風で動く砂が種子や若木や草を飛ばしたり、埋めたり、傷つけたりするからである。格子のなか、つまり麦わらで囲まれたなかに耐乾性の強い植物の種子をまいたり、苗を植える。植物が育つとそれがまた砂の移動を抑え、ついには固砂(治砂)が完成する。

その10 封育による緑化

 条件のよい沙地では、柵で囲い家畜の侵入を防げば植被が回復し、そこそこ背丈のある草原が回復する。年降水量が300~400ミリのところであれば、囲うだけで5~7年後には自然に緑豊かな土地に回復する。年降水量200~300ミリのところでも7~10年あれば回復する。
 こうして、砂の目立つ荒地から草地に回復させるのを「封沙育草」という。林に回復させると「封沙育林」という。荒れ山が対象のときは「封山育林」ともいう。略称で呼べばいぜれも「封育」となる。要は徹底して家畜や人を入れないことであり、この点が周りの人々に了解されれば本当に緑化は容易といえる。


参考文献:砂漠化と戦う植物達-がんばる低木-<研成社:徳岡正三著>
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