プロジェクトパートナーの募集

 地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
 みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。

地球緑化クラブ~「5つ」の約束~

  • 1. 地球緑化クラブは非営利団体です。
  • 2. 現場をいちばんに考えます。
  • 3. 現地の人との関係を大切にします。
  • 4. 持続可能な活動を目指します。
  • 5. 技術向上を常に心がけます。

その3 中低木~低木

 写真
一般名
 科/属
代表品種
 説明  経験
 
ヤマアンズ
 バラ科
/サクラ属

 樹高2~5m
落葉樹。耐寒性に優れ、寒暖差のある地域でも生育。根が深く、中国三北地区の丘間低地、丘陵草原、森林草原などで良く見られる。花は4~5月、実は6月~7月。耐塩性にも優れている。種子(仁)は、杏仁豆腐の原料の他、漢方薬にも用いられる。
 おもに陰山山脈を緑化する際に用いる。温暖化防止のためにカラマツを中心に植栽する活動地で、単一林となることを防ぐために檸条や沙棘と共に植栽する。活着率も良く、比較的生育も早い。種子は杏仁豆腐の原料などとして利用されるため、植林地周辺の貧困対策にも有効。春は薄いピンクの花をつけ、とても美しい。
 
沙柳
(サリュウ)

ヤナギ科
/ヤナギ属


 樹高2~5m
耐乾・耐暑・耐寒などに優れる中国三北地区に分布する落葉樹。おもに海抜750~3000mの範囲で生息。挿し木で容易に増やすことができ、砂丘内でも挿し木で緑化できる。先駆植物としての働きが強く、他の種が繁殖してくると枯死することがある。地際から刈り取るなど、多少乱暴に扱う方が生長がよく、逆に人の手を加えないと数年で枯れることもある。刈り取ったものは穂木や家畜の飼料、パルプの原料などとして利用できる。切り株からは幹枝(萌芽)が何本も出て、さらに大きな株となる(萌芽更新)。
 流動砂丘の緑化で最も利用される植物のひとつ。私たちは流動砂丘を草方格で固定し、その中へ挿し木をしていくが、直接挿し木をするところもある。ただし経験上、治砂をせずただ挿したものはやはり砂の移動で多くのものが倒れてしまう。また、そういった現場を多く見てきている。ひと穴に挿す本数はまちまちであるが、経験上5~8本とやや多めに、穴の中心ではなく外側に円を描くように埋めていくと大きなブッシュとなり治砂効果が高まる。4本以下で行うと治砂効果が薄れ、倒れる場合がある。また、やはり定期的にある程度刈り込んだほうが、植物の生長がよくなる傾向が見られる。
 
紅柳
(ホンリュウ)
ギョリュウ科
/ギョリュウ属


タマリスク
 樹高3~5m
耐乾・耐暑・耐寒・耐塩性などに優れる落葉樹。中国三北地区などに分布する。「柳」という名がついているがヤナギ科の植物ではない。別名「タマリスク」。耐塩性には特に優れ、収集した過剰な塩分を体外へ排出する能力がある(泌塩塩生植物)。木質が硬くまた幹が鮮やかな紅色であるため、刈り取り薪や籠編みに利用される。切り株からは萌芽し、株が大きくなる。
 流動砂丘から少し離れたくぼ地の塩害の出ている地域でよく見かける。幹がとても赤く、冬場は特にその色が鮮やか。沙柳よりは水分を多く必要とするため、私たちは流動砂丘の緑化にはあまり用いていない(現在試験中)。しかし、耐塩性にとても優れているので、その特長を生かした緑化ができる。砂漠の村ではよくこの幹で作った籠を見かける。
 
沙棘
(サジー)
 グミ科
/サキョク属

 樹高1~5m(品種によっては10m)
耐乾・耐寒・耐砂性などに優れた中国全域に分布する落葉樹。葉は線形~線状披針形で、特有の鱗片状の毛が葉や枝にある。枝には硬い刺があり、家畜の侵入を防ぐため有効な生垣となる。実は枝にびっしりと付き栄養価が高く、日本でも健康食品として注目され始めている。見かけは「ピラカンサ」によく似ている。根には根粒菌が付き、空中窒素の固定をし土壌を肥やしていく。また、根が水平によく伸び発達した根系を形成し、さらにその根から新しい個体が地上に出る(根萌芽)能力があるため砂漠緑化の先駆植物として用いることができる。刈り込みにも強いので、薪や飼料として使うこともできる。切り株からはよく萌芽する。
 この植物の特徴はやはり根粒菌を持つ点である。根を少し見ただけでも根粒菌が大量についていることがわかる。根粒菌の量はマメ科植物よりも多い。こういった植物を流動砂丘に植えることができれば、土壌が肥えていき新しい植物の育つ環境を形成することができる。しかし、砂漠緑化優良植物とされながらも、意外と流動砂丘の中では植栽されていない。現在は荒地や砂漠化が心配される地域を中心に植栽されている。私たちはこの植物を流動砂丘の緑化に使える方法を確立し、広めていきたいと考えている(現在試験中)。この植物の実は非常に栄養価が高く、ジュースや油は身体に良いとされ中国国内でも漢方として用いられている。このことを考えると換金植物としての役割も十分考えられ、流動砂丘への植栽技術が確立できれば緑化は意外と早く進む可能性がある。
 
檸条
(ニンティアオ)
マメ科
/ムレスズメ属

小葉錦鶏児・中間錦鶏児・毛条他
 樹高1~5m
耐乾・耐暑・耐寒性などに優れた中国北部全域に分布する落葉樹。偶数羽状複葉の形をとり、葉軸に6~8対の小葉をつけ一枚の葉を形成する。根に根粒菌を持ち、土壌改良の役割をする。砂地でも生育でき、根を良く伸ばし、風食に耐えることもできる。枝にはたくさんの刺を持つ。植栽4~5年で地上部をある程度刈り取ることにより切り株から旺盛に萌芽枝が出てくる。萌芽更新をすることにより株はより大きくなり、刈り取ったものは燃料や使用として用いることができる。
 流動砂丘より固定砂漠で多く植栽されているのを見かける。特に過放牧が原因と見られる草の少なくなった荒地に、何本もの帯状に植えられているところが多い。5月には黄色いたくさんの花を付けとても綺麗。種子は比較的大きく、数も多いので容易に採種することができる。流動砂丘内を草方格で固定し、その中で生育させることもできるが、株があまりにも大きくなるので密植させると枯死の原因となる。
 
羊柴(楊柴)
(ヤンツァイ)
マメ科
/イワオウギ属

塔落イワオウギ・蒙古イワオウギ他
 樹高1~3m
耐乾・耐暑・耐寒性などに優れた中国西北部地域に分布する落葉樹。マメ科植物の特徴である根粒菌を根に持ち、空中窒素の固定をし、土壌を肥やしていく。根系がよく発達し、その根から新しい個体を出し繁殖する(根萌芽)。生長のよいものは3年生で主根が1m以上の深さに伸び、根の広がりの幅は9mに達する。葉や枝は密に短い絨毛で覆われ、乾季には一部の葉を落とすこともある。葉がなくても緑色の葉軸や枝が光合成を行い養分を供給する。牧草としての価値が高く、タンパク質中の必須アミノ酸含有量が多く、栄養価が高い。乾燥に強く流動砂丘内でも生育できるが、直播の場合はトビネズミの食害を受けることがある。
 流動砂丘の緑化にはとても有効な植物。直播・苗両方試したが、やはり苗の方が確実性がある。1年生の苗を植栽したものは1年で高さ60cm、株の大きさが直径60cm程度まで大きくなった。直播でも発芽するが、雨期をはずすと発芽率は落ち、8月以降に蒔いたものは越冬ができないことが多かった。この植物や草本の沙打旺により流動砂丘を覆うと、落ち葉などにより数年で地面の様子の変化が見られる。経験上、比較的条件の良い砂丘に近い荒地で1年生の苗を作り、その苗を春先(3月下旬から4月中旬)に流動砂丘に施工した草方格内に植栽すると、驚くほど緑化が進んでいく。