緑再生への道
 立ち枯れたきは山の多くを覆っています。下草に覆われ始めた地面から、真っ白な枯れ木が何千、何万とせり出している光景は、何とも痛々しいものです。
 今回現場を案内してくださった左から森林組合の守屋さん、産業振興かの鎌田さん、旅行会社旅職人の遠藤さん。皆さんとても丁寧に説明してくださり、島の現状を短い期間でしたが詳しく知ることができました。
 この3名と私で現場調査へ向かいました。植林予定地はススキなど下草で覆われ始めています。このように草が生えていない土地では、苗木を植えても育ちません。草が生えてきたことが、植物の育つ環境に戻ってきたという証なのです。
 このような場所では、すでに植林が始まっています。植える場所の下草を刈り取り、クワで穴を掘りヤブツバキ、ヒサカキなどの幼木を植えていきます。
 今年春に植えられた苗木も、ほとんどのものが順調に生育していました。
 この苗木、全て森林組合の方々が育てているものです。
 苗木畑には十数万本の苗木が育てられています。照葉樹は山の緑化用、ガクアジサイなどは島の美化などに用いられます。
 私たちが植える年間数千本では、この数は到底こなしきれません。多くは島民の方々が植えることとなります。しかし、島民の多くは高齢者です。負担も大きいと思います。私たちが植えられる本数は少ないですが、この現状を見ていただき、多くの方がたに広めていただくことで、このような取り組みに対しあらゆる面で協力していただけたら・・・当団体が企画するツアーには、そんな思いが込められています。
 噴火の被害が小さかった地域には、まだまだ緑豊かな地も残されています。
 この森の中に入ると、すぐ近くで噴火があったことを忘れてしまいそうです。
 実はこの地もかつての噴火口。自然の力でここまで回復しました。
 島には樹齢数百年の大木も残されています。私たちが植える苗が、数百年後このような姿になるか・・・こればかりはわかりません。
 でも、今できることを少しずつでもいいのでやりませんか?今までの全ての生活をなげうって、このような活動を行うことは大変難しいことです。しかし、少しずつの力をつなげ、輪を大きくしていくことは可能です。
 お一人でも多くの方が三宅島復興のための植林活動に参加されることを期待しています。