@中国各地の砂漠(沙地)面積および分類による面積
省     名 面  積(ku) 分   類 面   積
新疆ウィグル自治区 438,100 流動砂丘(沙平地) 444,130
内蒙古自治区 227,900 半固定砂丘(沙平地) 182,500
甘 粛 省 30,530 固定砂丘(沙平地) 182,230
青 海 省 19,390
河 南 省 14,200
陜 西 省 12,100
河 北 省 12,090
山 東 省 11,730
吉 林 省 11,340
総 面 積 808,860
資料:中国科学院寒区旱区環境工程研究所製作「中国現代砂漠動態演変図<1990>
A中国における沙漠(沙地)の変化面積
砂漠名称 総 面 積 拡大面積 縮小面積 活性化面積
全  国 808,860
(ku)
12,840
(ku
422
(ku)
24,460
(ku
塔克拉瑪干沙漠
(タクラマカン)
365,000 510
吉尓班通古特砂漠
(グルバトングータ)
51,130 1,030 50 460
巴丹吉林沙漠
(バーダンジーリン)
50,510 73
科尓沁沙地
(カールチン)
50,440 7,270 18 10,400
騰格里沙漠
(トングリ)
42,320 47 600
毛烏素沙地
(マオス)
38,940 190 3,420
渾善達克沙地
(フンシャンダーカー)
29,220 3,500 97 5,290
庫姆塔格沙漠
(クムータガ)
21,970
庫布其沙漠
(クブチ)
17,310 690
柴達木盆地沙漠
(チャイダム)
14,940 90
烏蘭布和沙漠
(ウランブハ)
10,760 680
資料:中国科学院寒区旱区環境工程研究所製作「中国現代砂漠動態演変図<1990>
B砂漠化の現状
 中国の砂漠と砂漠化土地だけで、日本の国土の4倍の広さの面積約153平方kmといわれ、これは中国内モンゴル自治区とほぼ同じ面積をもつ。しかし砂漠化の一歩手前まできている地域はその数倍あるといわれる。(1993年調査記録参考)また、少なくともこの30年間に内モンゴルから河北にかけて10万平方kmが砂漠化し、最近では毎年1.4万平方kmずつ拡大し続けているといわれる。国連が1977年にナイロビで開催した砂漠化防止会議でも、中国は「砂漠化の危機が極めて深刻な国」の1つに挙げられており、中国政府も砂漠化防止を大きな政策としている。
C砂漠化の面積
 中国では毎年東京都とほぼ同じ面積の2,460kuが砂漠化しているといわれている。1950年〜70年代は、年1,560kuの速度で、1970〜80年代は年2,100kuの速度で砂漠化が拡大した。
D主な原因
 砂漠化が起こる背景には、乾燥地の気まぐれな気象や貧弱な生態系といった脆弱な生態系といった自然条件があり、更に土地利用の集中や人口増加のような社会状況が存在する。その内、中国に限る砂漠化の原因は以下にまとめられる。
1.過度の伐採 32.4%
2.過放牧 29.4%
3.過度の農耕 23.3%
4.水資源利用の失敗 8.6%
5.砂丘の移動 5.5%
6.都市と工業建設 0.8%
―開墾―
 農地は作物が栽培されている間は、作物が植被となるが、収穫後は地表がむき出しになり裸地となる。もし、肥料を与えたり、水土流出を防いで地力の維持をはかるなど、次の作付けに備え合理的な農業が行われなければ、その土地は痩せ、放棄される。自然の植被の回復よりも早く水土流出が起これば、砂漠化の一途をたどる。作付けと放棄を繰り返す乱懇とも過開墾ともいえるこうした農業の継続は砂漠化土地を拡大させる。
―草原の破壊―
 中国北方の代表的な植生は草原で、草を食む家畜の飼育=牧畜業がおもな産業である。。家畜の飼育には面積あたりの頭数に限りがある。たとえば羊1頭飼育するのに、降水量によって異なるが、0.8ヘクタールの草地が必要とされる。こうした限度を考えずに、限られた面積で多数の家畜を飼育すれば、それは過放牧となる。結果は草を食いつくし、ひどいときには根こそぎ菜食をするために草の再生が困難となる。こうして草原に裸地が出現する。過放牧が続けば裸地を拡大し、砂漠化を引き起こす。
―薪の採取―
 低木の幹枝を採取して煮炊きに使ったり、これらを根こそぎ採ったり、枯死にたるほどの過度の採取が起これば裸地の出現が起こる。
E内蒙古の砂漠化
 1990年代の砂漠化のうち、約8割が内蒙古の草原で起こったといわれる。内蒙古の草原は1960年代には82万平方キロあったのが、現在は39万平方キロまで減少したといわれる。
F砂漠の割合について
国土総面積 約960万平方km 全陸地総面積の1/15
砂漠総面積 約128万平方km 国土面積の約13%以上分に相当
・以上の面積のうち、90%はタクラマカン砂漠を中心とした西北の内陸盆地内部乾燥地域に集中する。
・その残り10%は、内モンゴル高原を含む半乾燥地・乾燥草原地帯に散在するがその大部分は人為的原因(砂漠化)により形成する。
G流動砂丘と固定・半固定砂丘の割合
砂漠名または地区名 割合(流動砂丘:固定・半固定砂丘)
ホルチン沙地 10 : 90
オルドス高原 64 : 36
タクラマカン砂漠 85 : 15
流動砂丘の割合(東⇒西)・・・ホルチン<オルドス<タクラマカン
H砂漠の特徴
 主に気候砂漠と言われるほど、季節風・貿易風・偏西風・高気圧帯により形成される。また、内陸砂漠(高い山脈で遮られた内陸に形成)や寒冷砂漠(高緯度地に分布し高原砂漠とも言う)などの3つの分類がされる。
その中国の内モンゴル自治区内のみ存在する砂砂漠だけで約12個あり、どれも名前・地名の後に砂砂漠か沙地という名詞を付けて1つの名称となっている。その中では、気候区分的な砂漠名(ブラジルの冷涼海岸砂漠)などないのが中国砂漠の特徴であるが、これは面積が広い為と砂漠の種類が多い為だと思われる。また、中国独自の砂漠の名称分類は次の通りとなる。
名   称 意    味
荒   漠 砂漠
沙   漠 砂砂漠
沙   地 砂漠化地/半乾燥地域の固定砂丘
一般的に人為的に砂漠化した地を指す
ゴ   ビ レキ砂漠

※3ページ目は、中国の森林樹種について。