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・貴重な栄養源「沙棘」 |
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沙棘(サージー)という名を聞いたことのある方も多いかと思います。
沙棘は中国やモンゴル、ロシアの乾燥地帯に分布するグミ科の植物で、古くから砂漠の人々の貴重な栄養源として食されてきました。
ここ数年は健康食ブームに乗り、日本でもジュースなどとして販売されています。このジュースを加工する工場が、実は内蒙古のフフホト市にあります。この工場は生産量世界一で、日本で飲まれている沙棘ジュースの多くがここの製品です。
地球緑化クラブは以前からこの会社とお付き合いがあり、毎年製品や緑化技術などについて意見を交換しています。
この会社では、独自にロシアの品種を改良した苗が百数十種類もあります。私たちはこの苗を特別に販売してもらい、砂漠緑化及び砂漠の村おこしに利用させてもらっています。 |
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とはいっても苗木畑から活動地(クブチ砂漠)までは250kmもあり、輸送は簡単ではありません。
前日に苗木を掘り起こし、根をビニール袋で覆い、箱付きのトラックで苗木が傷まないように輸送します。
沙棘の根にはたくさんの根粒菌がつき、この根粒菌が空中の窒素を地中に固定し、土壌改良をしてくれます。
根粒菌の量はマメ科植物よりも多いといわれています。 |
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現地に苗木が到着したら、まずは数日間根を水につけます。
十分に水分を吸収させてから砂漠へ定植していきます。
左の写真の白っぽい根が沙棘、オレンジの根が次に紹介する羊柴(ヤンツァイ)です。
沙棘は改良種のほかに原種があります。原種はこの周辺の気候に適していて、流動砂丘内に植えることができます。
植え方はやはり草方格のマスの中に根が入るほどの穴を掘り、そこへ2〜5本の苗木を植えていきます。
沙棘は繁殖力が強く(根萌芽)、安定してくれば自身の力で株数を増やしていきます。 |
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改良種は原種に比べ水分を多く使うため、潅水設備が必要になります。井戸の近くに溝を掘り、その溝の中に苗木を植えていきます。定植後は定期的にこの溝へ水を流して潅水をします。
植栽2〜3年で苗木はほぼ安定します。大きく生長するまでにはまだ数年かかりますが、5年後位から実を収穫することができます。 |
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・クブチ砂漠の緑化には不可欠「羊柴」 |
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内蒙古の砂漠化の主原因はヤギの過放牧です。内蒙古のカシミヤは世界的にも評価が高く、日本のカシミヤ製品の多くも内蒙古産です。価格も最近は安くなり手に入りやすくなりましたが、安くなった背景にはヤギの数の増加があります。つまり草原(乾燥地)での放牧数が増加し、過放牧の状態が続いているのです。このために急激な砂漠化がおき、問題となっているのです。この原因を考えず砂漠緑化をポプラやマツなどの高木で行っている団体が多いのには驚きます。
もともとの気候・植生に合わない高木を植え緑化をしても、それは一時的なものでしかなく、また原因を解決しなければ砂漠は拡大し続けてしまいます。
地球緑化クラブは現地の気候に適した潅木類を中心に緑化を続けています。潅木の種類やそれぞれの植栽方法についてはホームページ上で公開していますので、他団体の方はぜひ参考になさってください。
砂漠化の最大の原因「過放牧」の対策となる潅木が「羊柴(ヤンツァイ)」です。羊柴はマメ科の牧草で、乾燥にとても強く繁殖力も大変強い植物です。背丈も2m以上になり、草というよりは潅木に近いといえます。
多年草の羊柴は沙柳同様、定期的に刈り取ることで株が大きくなり寿命も長くなります。もちろん刈り取ったものはヤギの飼料となり、過放牧対策となります。 |
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3〜4年後には綺麗な花を咲かせ、緑化した場所一面綺麗な花畑となります。羊柴の種は比較的大きく、収穫もしやすいため緑化資材の自給も可能です。収量が多ければ出荷することも可能で、現金収入を得られながら他の地域の緑化にも貢献できます。
砂漠化の原因は過放牧。その過放牧で草原だった地域が砂漠へと変化したのであれば、できる限りもとの状態に戻すことが最も大切です。
家畜を飼うために砂漠に牧草を植える。植えた結果生活は安定し、砂漠も緑を取り戻す。生活に溶け込んだ(負担のない)砂漠緑化活動が定着する日は、もうすぐそこです。 |
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