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地球緑化クラブは、今まで砂漠緑化活動に関する様々な技術や手法を提案・実践してきました。「木を植えるだけでは砂漠は緑化できない」という考えもようやく浸透し、一般の方々も砂漠緑化に関する知識が深まってきました。
ここでは今まで行ってきた活動を振り返りながら、私たちが砂漠緑化活動を通じて何を目指しているのか、砂漠緑化活動には何が必要なのかをご説明します。
どうぞ他団体の方々もご参考になさってください。私たちの経験が少しでも多くの方々のチカラになれば幸いです。 |
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・砂漠緑化の基本「草方格」 |
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砂漠には様々な種類がありますが、私たちが活動しているクブチ砂漠は「砂(すな)砂漠」にあたります。恐らく多くの緑化団体がこの砂砂漠で活動していることと思います。
砂砂漠の特徴は風による移動が大きく、その移動により砂漠自身も拡大し、また植物を植えても倒れたり埋もれてしまったりしてしまいます。このため流動砂丘の緑化は難しいといわれています。逆にいえば移動しない砂漠(固定砂丘など)は、緑化は比較的容易といえます。このようなことから固定砂丘の緑化を中心に活動している団体も多いようですが、拡大を続ける流動砂丘を何とかしなければ砂漠化は防げません。
そこで砂の移動をとめる技術(砂防・治砂)が必要となります。今、最も経済的で現実的な技術は「草方格」と呼ばれるものです。草方格は麦わらなどを地面に格子状に埋め込み、砂の移動を止める砂防工法です。
技術はいたって簡単ですが、その効果は絶大です。麦わらが分解や風化により効果をなくすまで(約5年)は、施工した地の砂は完全におさえることができます。
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砂丘内は足場が悪いためにトラックなどは入れません。そこで資材は馬車などで運びます。そしてそこからはすべて人力。2人1組となり、わらを挿していきます。
慣れてくればひとりで1日200u以上も作ることが可能です。
私たちはこうして年間15ha前後の草方格を作っています。 |
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写真でわかるように、その効果は一目瞭然。草方格のすぐ隣の砂は完全にえぐられています。
この差を利用し、私たちは砂丘全面に草方格を作るのではなく、風上あたる砂丘の西側、しかもその下側半分だけに施工することにしています。こうすることで砂丘の上部は風で飛ばされ、東側の丘間地に落ちていきます。こうして砂丘は低くなり、風による移動も起こりにくくなり、平地に近づくことで後の土地利用が簡単になります。
自然の力を味方につけることも、現場ではとても大切なことです。
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・資材の自給が可能な「沙柳」 |
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草方格で固定しても、やはり植物を植えていかなければ緑化は進みません。
こうした流動砂丘では当然降水量も少ないため、高木などは適していません。しかし地中には比較的多くの水分があり、潅木などは無灌漑でも育つことができます。
沙柳(サリュウ)も潅木の1種で、クブチ砂漠周辺でも多く見られる植物です。沙柳は挿し木で増やすことができることから、1度定着させれば資材は半永久的に手に入れることができます。
刈り取った沙柳を40〜50cmの長さに切りそろえ、運びやすいように束ねていきます。
挿し木は草方格のマスの中にしていきます。植え方もいたって簡単。 |
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挿し木の上部が少し出るくらいの穴を掘り、そこへ5〜8本の挿し木を穴の外側に入れていきます。こうすることで株が大きくなり、防風・防砂効果が高まります。
2〜3m間隔で列植する人もいますが、株が小さくなり砂の移動にも弱くなります。また、草方各自身をこの沙柳でつくる場合もありますが、手間がかかる上に発芽率は極端に落ちるようです。
秋に挿し木をすれば、翌春には芽を出します。春にも挿し木をすることは可能で、苗木に比べ植えられる時期が長いのも特徴です。 |
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沙柳の生長ははやく、3年もすれば2m以上にもなります。ここまで生長すれば防風・防砂の効果も高くなります。
このころから間引くように株を刈り取り、あらゆる製品の材料として売ることも可能になります。
沙柳は定期的に刈り取らなければ寿命が短くなり、株も徐々に小さくなってしまいます。また、刈り取ることで株自身も大きくなります。
間引いたものを売ることは現地の人に利益をもたらすだけではなく、沙柳自身の生長の助けにもなるのです。 |
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幹の細いものは皮を剥ぎ取り(写真右上)、カゴなどの原料となり、幹の太いものはパルプの原料となります。
もちろん刈り取ったものは挿し木にも使えるので、緑化の資源としても利用できます。
流動砂丘に沙柳を植えることは、砂漠緑化以外に貴重な現金収入にもつながり、資材も自給可能ということで、その後の活動の拡大(活動の自立)も十分に見込めます。 |
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