・活動理念
 今までの砂漠緑化活動は植林が主体で、環境保護を前面に掲げた活動だった。しかしながら思うような成果が上がっていないというのが現状である。原因は地元住民の十分な賛同を得ることができず、活動に広がりが生まれなかったためといえる。

 生活に余裕のない地元住民は、環境問題に目を向ける余裕などなく、今を生きることに精一杯である。植林したところで彼らは豊かになることはできず、植えられた木などもいずれ燃料などとして切られる運命にある。環境保護を考える日本人と、今日の生活を考える地元牧民とでは温度差が生じているといえる。

 しかし別の角度から考えれば、緑化を進めていくことで生活を豊かにすることができるのであれば、彼らは率先してその活動に参加できるといえる。言い方を変えれば、自分達の生活を豊かにしようとする目的で始めた活動(産業)で結果的に緑を広げていくことができれば、それは地域に根付いた継続的な緑化活動といえる。ボランティア活動だけではなく、地元住民の生活に溶け込んだ無理のない緑化活動こそが、地球緑化クラブの目指す活動の最大の意義である。
・目的
・当団体は主に中国内蒙古自治区内の砂漠地帯において緑化活動を行う。

・砂漠緑化活動を通じて、現地住民に環境的及び経済的な豊かさが生まれるよう「地域密着型」の活動形態を維持する。

・砂漠に森をつくる事より、地元経済に密接に関係する緑化活動を見出し実践していく。

・「緑化産業」として地元住民自らの手で活動が繁栄していく事を、それぞれの活動地の最終目標とする。
・運営方針
・寄付金等に頼り過ぎない運営と活動資金の重要さを認識するため、団体職員は日本滞在中、他の仕事を行ないながら自らの生活費と次年度の活動資金を稼ぎ出す努力をすること(ただしこれは強制や義務ではない)。

・活動地において資材費や人件費などの交渉は、適切な金額を知りそれを維持するために、必ず団体職員が立会うこと。

・活動地において資材等は常に購入するのではなく、現場にあるものをいかに有効に利用するかを考え、経費削減に努めること。

・現場主義(緑化活動を現地住民と行うこと)を基本とするために、団体職員は約半年間現地に駐在し、現地住民と互いの力をと知恵を合わせてその地に最良な緑化活動を行うこと。

・地元住民に対しボランティアとして緑化活動への協力を求めるのではなく、彼らが産業活動を行なった結果として砂漠を緑に変えられる活動を模索すること。
 「学校のまわりの緑が開発で失われた・・・・」
 高校の生物での授業で先生が言われたこのひと言が、今でも私の脳裏に焼きついています。当時、部活動(野球部)ばかり打ち込んでいて、世間を全く知らなかった私には衝撃的なひと言でした。部活でロードワークに出ても工事現場の様子や、自然が失われていく様子を複雑な気持ちで見ていたことを覚えています。

 専門学校時代、日本砂漠緑化実践協会(会長:遠山正瑛)の門をたたき、卒業後砂漠緑化への挑戦が始まりました。
 「木を植えれば砂漠は緑になる・・・」漠然とそう考えていた私に対して、現場はとても厳しい試練を毎日のように与えました。植えた苗木は家畜に食べられ、時には薪にするために切り取られ・・・・。
 「どうしてこんなひどいことを・・・」
 「地元の人々は貧しい」この現実と向かい合えるようになったのは、砂漠にきてから2年目頃からでしょうか。それからは、いかに地元の人達の為の緑化が出来るかを考えるようになりました。今までにない、木を植えるだけではない砂漠緑化活動、毎日このことばかり考え時間があれば緑化試験を繰り返していました。

 独自の緑化方法に対するある程度の自信をつかみ、4年目の任務終了を期に退職を決意。それ以降は、自分なりの砂漠緑化を追及しようと心に決めました。この決断の影には、ある強い支えがありました。
 3年目の夏、ある造園会社の親方が緑化ツアーに参加され、砂漠まで来られました。良く話を聞いてみると、会社が私の実家から歩いて10分ほどの距離にあるとのこと。そして驚いたことに、「冬の間日本にいるのなら、うちで造園技術を磨かないか?資金稼ぎもかねて。」と言われたのです。それ以来、寒くて活動のできない10月から2月までの5ヶ月間、(有)庭吉(ニワキチ)で毎年修行させて頂いています。
  庭吉で働くようになり9年、今ではここで得られた造園技術は私達の砂漠緑化活動には欠かせないものとなりました。植栽技術、あらゆる工事の技術はもちろん、現場の見取り図、完成図等も瞬時に描くことが可能になりました。そして何より「現場の人間」としてのプロ意識が強くもてるようになったことが、大きな収穫だと思っています。そして、庭吉での給料の殆どは、当団体の資金として使われています。技術を得られながら活動資金が得られる、私にとってこれ以上の環境はありません。

 他にも多くの方々に支えられ、地球緑化クラブは活動をしています。そしてこのような方々をはじめ、多くの人たちが気軽に参加できる「クラブ活動」のような団体でありたい。皆が楽しく気持ちよく活動でき、そして何より砂漠に住む人々が喜んでくれる活動をしつづけたい、そう考えております。

 私たちは「砂漠の人々の家に果樹が植えられ、綺麗な花が咲き乱れる日」この日を目標に活動し続けていきます。皆様もこの日を目標に、私たちと一緒に活動していきませんか?きっと今までよりも楽しくて、心の豊かな毎日が過ごせますよ!